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Column[Creative Work#57] ;複雑さの罠に陥らない

2019/11/01

えらく時間がかかる

新しい営業方法を提案したAさん。役員から、1ヶ月で具体的な計画を策定するようにと、3ヶ月前に言われた。しかし、具体に考えていくに連れ、どんどんと問題が出てきて、未だ到底説明できるレベルには達せていない。一体どうしたらよいのだろうかと、悩んでいる。

一方、Aさんに検討を指示した役員は、「例の件は、一体どうなっているのだろう?1ヶ月程度で内容を詰めて、提案するようにとA君に言ったはずなのだが?そろそろ声を掛けてみるか」と考えている。

 

設計変更を例にすると

「新しいコト」を興すとは、調和された状態に変化を起こすということです。建築設計における設計変更を考えるとわかりやすい。ある程度設計図面が決まってから、やっぱり家族みんなで料理をしたいということで、キッチンをアイランド型に変更し、キッチンスペースも広めたいという要望が出てきた時を想像してみて下さい。①アイランド型になるので、壁が減るので強度の問題が出てくる、②キッチンを広げた分、他のどこかでスペースを減らさなければならない、③水周りの配管も変更の必要がある、④アイランド型にすることで費用が増加するので、全体予算中に納めるにはどこかで費用を削らないといけない、など、様々な問題を再検討しなければなりません。そして、恐らくそれらの変更に伴い、更なる変更が芋づる的に必要になることが多いです。

 

システム問題として捉える

仕事の多くは、サブシステムでの最適化が全体システムの最適化に繋がるようシステムが設計されています。しかし、CW#48部分最適と全体最適(2019年6月1日)で書いたように、時代の変化によって、サブシステムの最適化が全体最適の最適化に繋がらない場面が多く出てきています。他のサブシステムへの影響がない、サブシステム内での「新しいコト」は良いのですが、大抵の場合、大なり小なり他のサブシステムの変更が必要となります。そうすると、他のサブシステムを如何に変えるか、変えた際に問題はないのかなど、問題が連鎖的に噴出してくるのです。

 

クライテリアを定め、やってみる

全てが上手くいくように、「新しいコト」を準備することは不可能です。課題を抱えたままスタートさせても仕方ないと割り切るしかありません。但し,その場合でも、本来目指そうとしたことが達成出来るよう、優先順位付けをしておかなければなりません。「やってみなはれ」「一点突破全面展開」です。そして、もう一つ大切なのは、上手くいかなかった時の説明責任を意識しすぎる余り、「課題があるのはわかったが、何故、他のやり方ではなく、このやり方をするのか?」などと後ろ向きのことを考える時間をとられすぎないようにしたい