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Column[Creative Work#61] ;『考える』を考える

2020/01/15

私たちは、本当に自分で『考える』ができているのだろうか?

「人口知能やロボットによる代替が進み、世界の労働者の3割にあたる最大8億人の仕事が失われる」というマッキンゼーの試算が、2020年1月3日付け日本経済新聞で紹介されていました。A.I.が実装されていくこれからの時代、人間らしい、自分で『考える』ことの重要性が益々高まってくるとはずです。しかし、CW#39人間は考える葦だった?(2019/1/10)でも書いたように、私たちは考えているつもりでも、氾濫する情報や回りの声、慣習の言いなりになりがちです。

 

『考える』の4つのフェーズと「判断」における4つの方法

『考える』には、大きく「分析」「発想」「具体化」「判断」の4つのフェーズがあります。1つ目の「分析」は、状況の把握や課題探索などをするフェーズ。2つ目の「発想」は、課題解決のためのアイディアを創出したり、今日は一日暇なので何をしようかという、状況に適した対応策を考えたりするフェーズ。3つ目の「具体化」は、海外旅行に行こうという曖昧な「発想」から、どこに、いつから、どのフライトでなどを具体的にしていくフェーズ。最後の「判断」が、やるやらないや、複数の選択肢の中から選択するフェーズです。
4つのフェーズのうち、行動に直結する「判断」フェーズには、①結果を予測して評価し判断する、②規範に基づいて評価し判断する、③慣習(前例)に則って評価し判断する、④ひらめきで判断する、の4つ方法があります。

 

ランチで何を食べるで考えてみる

会社を訪ねてくる社外の友人とランチで何を食べるのか?を例に考えてみます。
一つ目の「結果を予測して評価し判断する」場合は、候補となるお店毎の満足度を予測・評価して決めます。ちなみに、この時、二人の満足度の総和で評価する立場を「功利主義的」、自分の満足度だけで評価する立場を「利己主義的」、友人の満足度だけで評価する立場を「利他主義的」といいます。
二つ目の「規範に基づいて評価し判断する」場合は、社外の友人との食事のお店選びに関して、予め「十分に会話が出来る静かさがある」「高すぎず安すぎない」「社内の人と会わない」などのルールがあり、そのルールと合致状況で評価します。ただし、このルールだけでは1つに決まらないケースも出てきます。
三つ目の「慣習(前例)に則って評価し判断する」場合は、社外の友人との食事はいつも◎◎という慣習や、前回行ったから、と決めてしまいます。
四つ目の「ひらめき」の場合は、何となくお寿司屋の○○が良いと思いつき、決めてしまいます。

 

『考える』を考える

規範や慣習(前例)は、過去の経験に基づいて形成されるものなので、「規範に基づいて評価し判断する」、「慣習(前例)に則って評価し判断する」は、A.I.の世界に近いです。「結果を予測して評価し判断する」も、規範や慣習(前例)や食べログのような他者の評価に基づき、結果を予測するので、A.I.の世界に近い部分もありますが、それ以外の独自の予測法を持っている場合は、「ひらめきによる判断」に近くなります。当然、それすら、A.Iの世界になり得ますが。
現実の世界では、規範や慣習(前例)に基づき、結果を予想して判断しているのかもしれません。あるいは、これら、「ひらめき」までも組み合わせて、評価し判断しいるのかもしれません。
人間らしい、自分で『考える』ことを見出し、充実させていく上で、大事なのは、まずは、『考える』という行為において、結果ばかりを気にするのではなく、何に基づいて、どう考えたのかを認識することだと考えています。

 

以上