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Column[Creative Work#62] ;耳障り良い言葉に流されない

2020/02/01

誰もが異論を挟めない耳障り良い言葉

「何かA.I.を活用した提案をしてもらえない?」そう顧客から言われて、困っていると言う相談を受けました。A.I.という冠が付けば、世の中的にも、社内でも通りやすいからです。顧客担当者の仕事のアリバイづくりです。
しかし、同じようなことが繰り返されています。古くからは男女雇用均等、ゼロエミッション、省エネ、地方創生、再生可能エネルギー、最近では、A.I.以外にも女性活躍、ダイバーシティ、SDGsなど、誰もが異論を挟めない、耳障り良い言葉に、「赤信号みんなで渡れば怖くない」で、みんな乗っかってくる。しかし、その波が去った後に、何が残ったでしょうか?

 

ポスドク祭りの後

「ポスドク等1万人支援計画(1996年度〜2000年度)」という計画がありました。文部科学省が博士号取得者を大幅に増やそうとして実施した計画です。
その時、世論も含め、キラキラした未来が当時の学生に語りかけられ、また、大学もその流れに便乗して、数多くの博士号取得者は輩出することができました。しかし、その受皿はなく、今、高齢ポスドクの問題がクローズアップされています。

 

「働き方改革」の後に残ることは

「働き方改革」も、同じ轍になりかねないと危惧しています。「働き方改革」の成果で、今の若い人達は残業をしない、できません。最早会社が育ててくれるなどと考えていない意識のある若者は、積極的に外に出て行き、様々な経験を積んでいます。しかし、そうでない人もまだ一杯いる。ぼやぼやしているうちに、3年、5年が直ぐに経ってしまい、本来ならば、とっくに一人前になっていないといけないのに、未だ指示されたことくらいしか出来ません。恐らく、そうこうしているうちに、振り子は逆に振れて、次の世代は違う流れになってきます。会社にとっては、過渡期なので、それも良いかも知れないが、その渦中で、若者がまた犠牲になってしまう。

 

振り子は戻る

誰もが異論を挟めない正義の錦の御旗に、闇雲に乗っかってはいけません。その波は「永遠なる」ものではないからです。振り子はまた、戻ります。「過ぎ去り、消えていくものの奥にある永遠なるを静かに考えよう」とは、私の母校の初代校長の言葉です。

 

以上