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コラム;目的と目標の違い

2015/10/31

2002年2月からリーマン・ショックが起きた2009年3月までの86ヶ月、日本経済始まって以来、長期間続いたのが「いざなみ景気」です。この間、私たちは、より「幸せ」になったでしょうか?さらに、1986年12月から1991年2月まで続いた「バブル景気」では、どうだったでしょうか?

私が大学に入学したのは1990年4月で、丁度「バブル景気」の後半から「バブル不況」の時期に大学に通っていました。当時、何となく違和感を感じながら、学生生活を送っていました。すなわち、「豊かさを高めるために、『目標』である経済指標(主にGDP)を高めようと、日本人は頑張ってきたけど、本当に豊かになっただろうか?」、「『環境』の劣化を含めた、生活の質の劣化は、どうして反映されないのだろうか?」という違和感でした。
つまり、拠り所としている「指標」「目標」が、「真の目的」と合致していないのではないかという思いでした。

そこで、卒業研究では、「目標」とする指標を見直す「グリーンGDP」のケーススタディを行いました。また、指標化するだけでは、施策に反映できないので、修士研究では、「グリーンGDP計算体系」を用いた様々な産業政策の評価シミュレーションを行いました。さらに、その後、シンクタンクに就職し、様々な政策策定の支援を行ってきました。

身の周りを眺めてみると、『環境』と「経済」の関係だけでなく、そのようなことが数多く見られることに、最近、気がつきました。
・家族のために、一生懸命働いているが、家族(特に娘)から邪険に扱われる
(お父さん)
・将来のために、受験勉強に明け暮れ、偏差値を上げ、偏差値の高い大学
に入ったものの、勉強の他は何も出来ず、ニートになってしまった
(大学受験生)
・懸命に経営をして四半期の利益をあげても、会社はリスペクトされない
(経営者)
・視聴率を取るための番組作りに懸命になっているが、かえって、どんどん
世の中のニーズと乖離してきているように感じている(放送局)

これらは、すべて「真の目的」と、その「真の目的」のマイルストーンとして設定されるべき「目標」が乖離してしまっている。あるいは、「真の目的」を熟考しないまま、目の前の「目標」を「真の目的」と混同してしまっているため、起きていると考えます。

一方、私達は、ついつい、結果が明確に、例えば数字として示されて、かつ、やった分だけ向上する、分かり易い物差し「指標」に流されてしまがちです。

「目的」と「目標」の違いを認識し、常に、「本当の目的」は何なのかという原理・原則、個人であれば「自分にとって何が幸せなのか」、企業であれば、「ミッション・ビジョン」に立ち返って、自らの行動を考えなければなりません。

以上