ア・ソッカは、「あっと驚く素敵な答え=“a-Socca!”」で、エコで素敵なビジネスをデザインします。

NEWS&COLUMN

コラム:シリコンバレー流とは異なる日本流の“チャレンジ”

2016/05/09

「300人近い社員とほんのわずかな現金を手に、私はこれから死んでいくように感じていた。」

これは、設立から9月もたたないうちに、従業員は300人近くまでに膨らみ、調達額は6600万ドルに達し、直前の四半期には2,700万ドルの新規契約を結んでいた、ラウドクラウド社のCEOベンホロウィッツが、ドットコムバブル崩壊で突然、資金調達が出来なくなり、呟いた言葉です。“HARD THING”, Ben Horowitz, 日経BP

「シリコンバレーで最も勢いのあるスアートアップだったわれわれが、たった半年のうちに投資対象ですらなくなっていた。477人の社員と時限爆弾にも似たビジネスを抱えながら、私は答えを探し求めた。」何度も何度も、このような苦境にベンは直面します。

また、あるとき、苦境に陥ったベンを元気付けようと、共同経営者のマーク・アンドリーセンが次の様な笑えないジョークを言います。
マーク「スタートアップで一番良いことはなんだか知っているかい?」
ベン 「なに?」
マーク「2種類の感情しか体験しないこと。歓喜と恐怖さ。しかも、寝不足がその両方を促進するんだ」

“HARD THING”で描かれているのは、常に、のるか、そるかのギリギリで決断しながら、成功を目指して突っ走るスタートアップの有り様です。まさに、私達がイメージする“チャレンジ”は、このような場景です。私達が好きだったNHKの「プロジェクトX」も、多くがこのような“チャレンジ”でした。

しかし、私達、或いは私たち日本の会社では、みんながこのような大成功に向けて突き進む“チャレンジ”が出来るか、というとそうはいきません。特に、安定を好む、減点方式での評価が一般的で、終身雇用を前提としている日本の会社の中では、相当難しいです。

しかし、私達、或いは私たちの会社も変革していかなければ、生き残ってはいけません。そして、そのためにはチャレンジが不可欠です。

私達は『大成功に向けて突き進むチャレンジ』以外の、チャレンジを上手くできるようにならなければなりません。『失敗しないチャレンジ』或いは『失敗しても大丈夫なチャレンジ』という考え方があります。
『失敗しないチャレンジ』とは、そのチャレンジによって、獲得できる様々な情報や人脈や宣伝効果などのプラスの部分に事前に目配せし、例え、事業自体は収益性が期待通りにいかなくても、このプラスの部分をもって『失敗』とはせずに、次につなげようとする考え方です。
また、『失敗しても大丈夫なチャレンジ』とは、チャレンジですから、当然、思ったようには絶対に行きませんが、幾ら最悪の状況になったとしても、例えば、会社を潰すや、職を失うといったどうしようもない状況にはならないようにチャレンジを行うという考え方です。

このような考え方を上手に使えば、もう少し気楽にチャレンジできるようになるはずです。

以上