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コラム【クリエイティブ・ワーク#31】;不確実な未来へ、常識を疑え

2018/06/01

私は、祖父から貰った約50年前の腕時計を使っている。1日で数分も狂う。正確な時間の確認がいる時は、スマホで確認するので、ファッションとして身につけている。
多くの人が、正確な時間も教えてくれるスマートフォンを持つようになり、10年使っても1秒も狂わない正確性という腕時計の「品質」は、あったら嬉しいけど、なくてはならない「品質」ではなくなった。

飲食店向け物件の賃貸価格に、10年程前から変化が見られる。以前は、人通りの多い路面店と裏通りに面するお店とでは、坪単価に大きな違いがあった。最近はその差が随分と小さくなってきている。
今や飲食街をブラブラと歩いて飲食店を探す人は、かなり希少な存在だ。殆どの人が、ネットで検索して、行く店を決めてから行く。路面店だから、集客力があるとは限らなくなっている。

家電製品では、寿命と見なされている約10数年間、壊れることなく動き続ける「耐久性」が重要な「品質」と考えられていた。しかし、シェア・ビジネス化したり、PSS化すれば、壊れたら交換して貰えれば良いので、「耐久性」はもはやなくてはならない「品質」ではなくなる。例え、壊れる確率が高くなっても、生産コストを大幅に下げられるなら、その方が良いという考え方も出てくるだろう。

 

上の「正確なほど良い腕時計だ」「路面店は集客力が良い」「耐久性は、家電製品のなくてはならない品質」といった常識は、かってのエコシステムの状況下、特定の前提条件下で成立していたに過ぎない

既に、「中国製は安いが質が悪い」「買い物はお店までいかないとできない」「出張中は連絡が付かなくても許される」「女性は結婚したら会社を辞める」「良い大学に入れば人生は安泰」「車の燃費は10ℓ/kmもあれば上出来」「上司が帰るまでは退社できない」などのかっての常識が、今では常識ではなくなっている。

 

自動運転やAIなどの技術の革新、政治的バランス崩壊、地球温暖化の進行、超高齢化社会・人口減少社会の到来など、今や我々のビジネスの基盤である、様々な前提条件が急速なスピードで変わりつつある。前提条件が変われば、当然、ビジネスにおける勝利の方程式も、これまでのものでは通用しなくなる。

 

だからこそ、今、常識に縛られて闇雲に頑張るだけなく、『常識を疑え』だと考える。
変化の潮流を見つめ、未来を想像して描き、自社のビジネスの競争優位性とその源泉が、どの前提条件に立脚しているのか?、その前提条件は変わっていくのか?、前提条件が変わった時、新たに何を競争優位性にしていくのかを考える必要がある。

以上