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Column [Creative Work#36] ;木を見て森を想う

2018/11/01

“木”に異常が見つかった

ある事業部が大きな赤字を出した。結果、全社も赤字決算に下方修正せざる得ない状況になった。

原因は、受注拡大を急ぐために行った体制増強によるコスト増と、受注数拡大にリスク評価が追いつかなかったにもかかわらず、見切り発車で受注した結果、リスクが顕在化してしまったためであった。ちなみに、同社では、中長期的にかなりチャレンジングな目標を掲げていた。こんなケースは度々起きる。

 

目の前で起きた出来事に過度に影響を受けてしまう

これを受け、責任を感じ、管理部門はリスク管理の徹底、ガバナンスの強化を叫ぶ。私たちのモノゴトに対する評価や優先順位は、目の前で起きた出来事に影響を受けやすい。大きな赤字を出してしまった直後、これに反対をする意見は中々言えない。確かにそうだ。管理部門の目標は、問題を起こさないことだから、リスク管理、ガバナンスを徹底することとなる。

一方で、今はそれどころではないと、中長期的に掲げたチャレンジングな目標の達成、社員の働きやすさ、生産性の優先順位は下がってしまい、おざなりになってしまう。

 

“森”はどうなっているのかに思いをはせる

これで本当によいのだろうか?

目の前で起こった事象は、大きな“森”の中の一本の“木”にすぎない。これに、一喜一憂、右往左往せず、その根底にある、“森”全体がどうなっているのかに思いをはせて欲しい

先の例で言えば、リスク管理の徹底、ガバナンスの強化と、チャレンジングな目標の達成、社員の働きやすさ、生産性などを“AND”で考える。そして、社内外ステークホルダーだけでなく、自分自身の評価や優先順位も、この瞬間、目の前で起きた出来事に過度に影響を受けていることを知っておきたい。

さらに、もう一歩踏み込むと、チャレンジングな目標に到達すべくチャレンジしたこの赤字を出した部門が処罰を受け、逆に何も“チャレンジ”しようとしなかった部門が何も言われないということになると、会社の中で誰もチャレンジしなくなる。

これも“森”である。

以上

アイキャッチ画像 photo by Dejan Hudoletnjak