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コラム【クリエイティブ・ワーク#7】;『考える』と『悩む』の狭間を彷徨う

2015/12/04

先日、FaceBookで、「最近○×△〜で悩んでいます」とのコメントに対して、別の人が「悩むようになったとは、ようやく一人前になったね」というコメントを返信しているのを見て、「?」という感覚に襲われました。実は、私は、昔から「悩む」という言葉が好きではなく、極力「考える」という言葉を使うようにしていましたので、先の人達が使っている「悩む」という言葉は、私の「悩む」とは違うのかもしれない感じたからです。

私なりの解釈ですが、『考える』と『悩む』とは、同じく何らかの課題に直面し、頭を使っている、思考している行為なのですが、『考える』が、①先が見えていて、②範囲がはっきりしていて、③経験、知識等に基づき、④筋道立っている、のに対して、『悩む』は、①先が見えず、②範囲もはっきりせず、③基づくものもなく、④ぐるぐるまわっている というように考えていました。

ところで、最近、「デザイン」という言葉が溢れています、“コミュニティデザイン”、“ソーシャルデザイン”、“ビジネスデザイン”、“知識デザイン”、“デザイン思考”などです。

『デザイン』とはどんな行為なのでしょうか?
多摩大学大学院教授の紺野登氏は、「デザインの目的は、多様で含蓄のあるコンセプトや複雑な機能・要件を、最もシンプルな構造や体系で提供すること(知識デザイン企業,2008)」と言っています。また、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラムの特任教授横山禎徳特任教授は、「デザインというのは、アナリシス(分析)に対して、インテグレーション(統合)の作業です(デザインする思考力,2014)」と、コミュニティデザインの先駆者である山崎亮氏は、「デザイン(design)とは、『社会の問題を解決するために振りかざす美的な力』である(まちの幸福論 コミュニティデザインから考える,2012)」と言っています。

わかりにくい『デザイン』ですが、『考える』と『悩む』の間にある思考行為と理解すれば、何となく腑に落ちました。

今、ある会社で新規事業ビジネスモデル策定をサポートしています。あるメンバーは頭から湯気が出そうだと言っていますし、別のメンバーは全く進んでいる感じがしなくて、嫌気がさしていると言っていました。
普段の業務では、思考の制約やルールに基づいて『考える』ことが求められます。しかし、今までにない新しいビジネスに挑戦する時や、これまでにない困難な課題に対峙する時、すなわち創造的な課題解決が求められる時は違います。検討の途中は五里霧中であり、一つ一つ試しながら、行ったり戻ったりしながらの思考、まさに『考える』でもなく、『悩む』でもない『デザイン思考』が不可欠なのです。

ですが、最初から良いあんばいに『デザイン思考』ができる訳がありません。不安があっても『悩む』ことから逃げていては、『デザイン思考』、さらには新しいチャレンジはできません。初めて、新しいチャレンジするときには、是非、思い切り『悩ん』でみて下さい。

以上