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コラム【クリエイティブ・ワーク#17】;落語に学ぶビジネス展開

2017/06/15

「一発芸」と「落語」

笑いには、「ギャク」や『一発芸』の瞬間的な笑いと、『落語』のストーリーで笑わすの笑いがある。『一発芸』と言えば、私の高校後輩でもある髭男爵の「ルネッサーンス!」や、お亡くなりになった島木譲二の「パチパチパンチ」などだ。一方、『落語』は、以前は余り聞かなかったが、最近は「目黒のさんま」や「寿限無」などを携帯に入れて、車の中で聞いている。

 

『一発芸』思考のビジネスがこれまでの主流。

この『一発芸』と『落語』がビジネス思考にもある。『一発芸』思考では、単品の製品やサービスを如何に売るのかに全力を傾ける。

如何に波に乗るのかが大事である。成長、拡大基調の時代は、如何に「波」に乗るのかこそが、ビジネス成功の鍵だった。だから、『一発芸』思考、すなわち、質の高い製品を競争優位性にするビジネス展開で、日本のエレクトロニクス産業は世界を席巻できた。その代表的事例が「シャープの液晶テレビ」だった。

 

『落語』思考を取り入れた「変革の戦略」。

エレクトロニクス産業で、シャープの対極に位置するのがアップルだ。単品の製品やサービスだけでなく、エコシステム全体で競争優位性を発揮させた。このような成功事例が、近年、数多く出てきている。最近のハーバードビジネスレビュー(2017年6月号)でも、「ビジネスエコシステム〜協働と競争の戦略」が特集されている。

以前、シリコンバレーでベンチャー支援を行っているマーク・加藤さんから、VCはX軸Y軸Z軸での展開性で評価し、投資判断すると伺った。当面のターゲット市場でのX軸での成長、新市場でのY軸での成長、そして、全く新しい展開によるZ軸での成長である。

XYZ軸での展開で、エコシステムを変革する、すなわち「変革の戦略」を思考するのが、『落語』的思考だ。

スティーブ・ジョブズが「Conecting dots(点と点を結ぶ)」と言っているように、全て、想定通りに進むとは限らない。しかし、事前に展開性を構想しておくことによって、想定外の偶然の発見を得られやすくなったり、プランBへの変更も容易になる。

何よりも、取り敢えず頑張ったが、次どうしようということが起こらないはずである。