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コラム【クリエイティブ・ワーク#30】;やってみなはれ

2018/05/01

賢い学生が増えた

毎年、理系の大学院で新規事業構想の演習・授業をしている。そこで、マーケティングのフレームワークを、就職活動を例にして教えたりしている。
しかし、ここ2~3年、違和感を覚えるようになった。
授業を受け持ち始めた10年位前までは、例えば3Cのフレームワークなどにも、「あ、そっか!」と感じていたようだったが、ここ2~3年で学生の反応に明らかな違いが見られる。

学生達の人生設計、就職活動も「Marketing In」化してきたように思える。10年位前までは、学生もどちらかというと自分の『思い』先行で就職先を考えていた。
しかし、近年のキャリヤ教育の充実等で、まさに、「Product Out」から「Marketing In」化し、どこの会社であれば、自分のキャリアを「有用」と評価してくれるのか?そして、どの会社であれば、自分がより「有用」な人間になれるのか?といった感覚で就職を考えている。

 

「有用」であることだけが大切だろうか

当たり前でしょ、と言われそうだが、この「有用性」に対して、「至高性」という概念がある。
20世紀前半のフランスの思想家で小説家のジョルジュ・バタイユが提示した概念だ。「有用性」とは、ようは「役に立つ」ということだが、バタイユは、近代の我々はこの「有用性」に隷属してしまったいると言っている。あらゆる場面で、「損する・得する」とか「役に立つのか」が価値基準を支配してしまっているからだ。

 

やってみなはれ

「他人の人生を生きるな」とスティーブ・ジョブスはこう言っています。

「有用」であること大事なことですが、制約条件であり、必要条件に過ぎず、十分条件ではない。それを目的とすべきではない。
個人も、企業も、他人のルールに縛られていては、或いは周りの期待に応えるだけの人生では、本当の幸せは逃げていくのではないだろうか。
大義があり、説明のつくことをやるだけでなく、「ワクワクするほどやりたい」「ドグマに突き動かされる」ことを、上手く説明を付けて、チャレンジし、やり遂げてることで、本当の幸せが近づいてくる

まさに「やってみなはれ」だ。