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2019.10.01
コラム
Column[Creative Work#56] ;アイディアを生み出す3つの秘訣

アイディアが求められる

クライアント先のFさんから、「上司から、ある技術の新しい用途のアイディアを出せと言われたのだけど、中々良いアイディアが思いつかなくて、困っている」との相談を受けました。上司などから、アイディアを求められることが増えてきているようです。
今は、これまでのやり方が通用しなくなってきた時代、これまでにはなかった問題が顕在化し始めている時代です。そんな時代だから、それらの問題を解くためのアイディアが求められるのです。

 

やり方を知らない私たち

私たちは、子供の頃から解き方がわかっている問題を如何に早く、正確に解くかを学んできました。受験では、わからない問題は無視して、わかっている問題を間違いなく解くように指導されてきました。このことは、大人になっても基本同じでした。解き方がわからない問題に時間をかけるのではなく、できることをきっちりやることが求められてきたはずです。
そのため、アイディアを出そうとした経験は数多くあり、そのためのフレームワークを知識としては知っているが、どうやったらアイディアが出せるかを、きちんと知っている、学んでいる人は殆どいないようです。

 

秘訣

アイディアは狭い範囲の中で考えた方が絞り出しやすいというのが大原則です。そして、アイディアを生み出すための3つの秘訣があります。一つは「何を解こうとしているのか≒「問い」を明確にする」です。二つ目は、「バイアスとなっている思い込みを意識し、取り払う」、三つ目は「いきなり色々なことは考えず、小さなことから一つ一つ考える」です。

まず、一つ目と二つ目の秘訣を、例題「縦に4枚、横に3枚ならんだ10円玉のうち、1枚を移動させて、縦4枚、横4枚に並べて下さい」で考えてみましょう。

秘訣① 何を解こうとしているのか≒「問い」を明確にすること」この場合、計6枚しかない10円玉で4枚2列を作るということは、2枚が縦列にも、横列にも入らなければなりません。すなわち、「縦列、横列に2枚入る並び方を考える」が『問い』となるのです。

「秘訣②バイアスとなっている思い込みを意識し、取り払う」しかし、少し考えてみると、どう考えても出来そうにありません。自分が今考えている解決方法のアイディアは、何を前提にして考えているのかを考えます。そこで、2軸を前提に考えてしまっていることに気が付けば、それを取り払う、例えば、「3次元で考える」という方針が見えてきます。「3次元で考える」の方針があれば、解決方法は直ぐにわかるはずです。

「秘訣③ いきなり色々なことは考えず、小さなことから一つ一つ考える」「顧客」「顧客価値」「製品・サービス」「収益のあげ方」などの複数の要素で構成されるビジネスアイデアなどの場合は、いきなり全部を同時に考えようとすると、思考停止か、堂々巡りに陥ってしまいがちです。そこは、急がば回れで、例えば、「顧客」など、一つの要素でアイデアを拡げ、それをフック(制約)として、他の要素のアイデアを考えるというやり方をした方が効果的なのです。

 

王道はない

アイディアを生み出す王道はありません。確かに、天才的な人がいたり、偶々、振ってきたりすることはありますが、我々凡人は、地道に小さなコトからコツコツとが大切になります。

以上

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