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2019.12.01
コラム
Column[Creative Work#59] ;会議を活性化させる

「私もコメントして良いでしょうか?」驚きの質問

クライアント先での会議での若手社員の発言だ。びっくりして、思わず、「なんでそんなこと聞くのか?」と聞いてみた。よく分かっていない、若手の私ごときが意見を言っても、時間の無駄にならないでしょうか?という思いだったそうだ。その時は、「そんな前置きを言う方が時間の無駄ですよ。どんどん言って下さい」と伝えた。

 

会議での価値向上への貢献

その時、敢えて言わなかったことがある。「では、何のために、あなたは会議に出ているのか?」と問いたかった。「お勉強のため」、「情報共有のため」一体なんなのか。

会議メンバーに選出された以上、その会議の価値を高めるために自分ができることを精一杯しなければと考えて欲しい。
あなたは、会議出席に自身の時間を充てたのだから、それに見合う、会議の価値向上への貢献あるいは自身の学びによる価値向上を果たしているかを考えて欲しい。
わからないまま、時間が過ぎ、発言もしていないと、あなた自身には学びがあるかも知れないが、会議の価値向上への貢献はほぼゼロだ。
そして、発言が不要か否かは、司会者、ファシリテーターが決めれば良いことだ。

 

空気を読む「賢い」人

一方で、会社の中には、巧みに空気を読む「賢い」人がある。
会社の中では、何となくのレッテルが貼られている。
あの人が言ったことなら、とかだ。また、上司の言ったことがよく分からなくても、わからない自分が悪いと考えがちだ。

そんな雰囲気が蔓延している会社では、「賢い」人ほど賢く振る舞うために、他の人の意見を聞いてから、自分の考えを出すのを辞めたり、変更したりする。
残念なことに、会議の価値を高めるためではなく、自分のポジションを維持するためにしてしまっている。

 

賢い人を増やす

知識、経験、スキルに差があるものの、あなたは、れっきとしたチームーの一員だ。そんな遠慮をしている暇はないはずだ。

私のプロジェクトでは、賢い人を増やすために工夫をしている。

意見やコメントを出して貰う際に、まず附箋に書いてもらう時間を取り、それを全員が全て出してから、議論を開始する。
そうすることで、幾つかのメリットがある。一つ目は、意見やコメントを出さないでいると目立つので、必ず意見を出してくれる。二つ目は、他人の意見等を聞く前に附箋に書くので、忖度することもできない。三つ目は、最初に意見・コメント出す人の大して重要でない意見・コメントに引きずられないである。

是非、皆さんの会社でも試して頂きたい。

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