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2016.12.06
コラム
コラム【クリエイティブ・ワーク#9】;やってみなはれが大事
第2次湾岸戦争開戦の際、ある国の首相は「イラク戦争が開戦したのは、大量破壊兵器がないことを証明できなかったイラク側が悪い。」と言ったそうです。これは、所謂「悪魔の証明」といわれる証明問題です。存在し「ない」ことを証明できなければ、「存在する」という詭弁です。集合問題をロジカルに思考が出来る人であれば、事象「存在しない」を証明出来なければ、何も明らかにならず、「存在しないかもしれないし、存在するかもしれない」という結論しか導けないのは明らかです。
しかし、奇妙なことに、ビジネスの世界でも、似たようなことがまかり通っています。新規事業の検討の場においては、しばしば「絶対に成功すること=失敗する可能性がないこを証明(説明)しろ」ということを求められます。これも、ある意味「悪魔の証明」で、当然、そんなことは不可能なんです。
だからこそ、失敗する可能性やリスクをゼロにするまでゴーしないのではなく、「やってみなはれ」が大事ではないでしょうか。やってみると、見えてくることも一杯ありますから。
以上