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2017.03.09
トピックス
京都大学 植田和弘教授 退官記念シンポジウム(2017.3.8)

京都大学経済学研究科 植田和弘教授の退官記念シンポジウム@百周年時計台記念館 に出席した。

植田教授は、日本の環境経済学の草分け的存在であり、学術的な分野だけでなく、政策決定の分野にも深くコミットし、震災復興構想会議検討部会委員、調達価格等算定委員会委員長、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員などを努められていた。

個人的には、研究室の先輩であり、中国環境ビジネスや中国共産党青年団環境学習プログラムなどお仕事でも大変お世話になった、とても気さくで、懐の大きな先生でした。

シンポジウムで、印象的だったのは、
1)「持続可能性」が次のフェーズに突入している。これまでの前提と異なる
『人口減少社会下での持続可能性』と、そこでの対応が求められている。
2)植田教授の博士論文のコンセプトが『ライフサイクル設計』だった。
3)植田教授は、研究−ビジネス−政策を“橋渡し”できる希有な存在だった。

シンポジウムのプログラムは以下の通り
挨拶: 文世一(京都大学経済学研究科長)
開会の言葉: 諸富徹(京都大学教授)
セッション  1「中国の環境問題と環境政策」【座長】 森晶寿(京都大学准教授)
①孫穎(横浜国立大学准教授)「中国の循環経済に関する研究とその後の研究展開」
②何彦旻(京都大学)「中国の環境資源税制研究 -植田先生との14年間を振り返って」
③金紅実(龍谷大学准教授)
  「植田先生と中国環境行財政システムの研究及び環境基礎人材育成への挑戦」
セッション2「持続可能な発展の理論」【座長】 佐藤真行(神戸大学准教授)
①山口臨太郎(九州大学学術研究員)「ストックによる持続可能性評価」
②篭橋一輝(南山大学講師)「クリティカル自然資本と持続可能性」
③山本芳華(平安女学院大学准教授)「持続可能なまちづくりをめざして」
セッション3「循環型社会と廃棄物・リサイクル」【座長】 小野隆弘(長崎大学名誉教授)
①山川肇(京都府立大学教授)「ごみ有料化と拡大生産者責任の環境経済学」
②横尾英史(国立環境研究所研究員)「植田先生に招待された廃棄物とリサイクルの経済学」
③沼田大輔(福島大学准教授)「植田先生に導いて頂いたデポジット制度の環境経済学」
セッション4「地方財政と環境・文化」【座長】 川瀬光義(京都府立大学教授)
①西村宣彦(北海学園大学准教授)「自治体財政再建と地域持続可能性」
②川勝健志(京都府立大学准教授)「持続可能な地域発展と地方環境税の可能性」
③後藤和子(摂南大学教授)「文化と財政システム」
セッション5「環境政策手法とエネルギー政策」【座長】 諸富徹(京都大学教授)
①浜本光紹(獨協大学教授)「グリーン・イノベーションへのまなざし -環境政策と技術革新の経済分析を中心に-」
②高村ゆかり(名古屋大学教授)「日本のエネルギー政策・温暖化政策 -その現状と課題」
③寺西俊一(帝京大学教授)「廃棄物とリサイクルの経済学から、緑のエネルギー原論へ -植田和弘教授の業績に学ぶ-」
植田教授退職に際してのメッセージ
①宮本憲一(大阪市立大学名誉教授)
②池上惇(京都大学名誉教授)
閉会の言葉: 諸富徹(京都大学教授)
以上
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