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2017.09.15
コラム
コラム【クリエイティブ・ワーク#23】;多重人格になる

わかってくれない上司

「A部長は幾ら言っても、動いてくれない。全然、我々現場のことを分かっていない!」と居酒屋で愚痴を言った経験は少なからずの人が持っているはずだ。

相手をわかっていないから、相手に分かってもらえない

確かに、A部長が現場の実態を把握していないのかもしれないし、単にリスクが怖くて動かないだけかもしれないが、多くの場合、部長には部長なりの妥当な考えがある。A 部長が現場の実態を把握し切れていない以上に、その愚痴を言った人も、A部長の苦悩を分かっていない可能性がある。
自分の視点、情報、判断基準だけで判断してしまっている。

同じことは、新しいことを始めようとした時にも起きる

このようなことは社外でも起きる。新しい取組を始めるにあたって、社外の関係者を巻き込もうとしても、中々分かって貰えない。
そのような時、自分の視点、情報、判断基準だけで考えるのではなく、できる限り、相手と同じ視点、同じ判断基準、同じ情報を持って考えようとしてみたら、相手の答えの意味も分かってくるはずだ。

私も仕事で、クライアントに、「その提案、もし私が◎※▲□(提案先)の立場だったら、『目的・趣旨は理解できるが、他の手段もあるので、第一優先にはなりませんね』と答えると思います。」とか、「本件は、事業部としては最重要課題かもしれませんが、会社側の立場に立つと、それ程重要な事項ではないと言われると思います。」というようなことを伝えたりする。

相手のことを共感できる、多重人格になる

相手の立場に立って、相手のことを共感できる、「多重人格」になれれば、コトをもう少しスムーズに動かせるはずだ。

こんな話しもよく聞く。「あの時、A部長がああ言った理由が、自分が部長になって、分かってきたよ」と。自分が部長になる前に、部長と同じ視点、同じ判断基準、同じ情報を持って考えようしていれば、もっと色々なことが出来たかもしれない。

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